
三平の5年 2年目
財布と会社を整える
考え方が変わった三平は、まず財布と会社を整える。口座を3つに分け、法人にして、スタッフとトラブルのない経営を学ぶ。通帳はまだ120万円。でも、見え方がまるで違う。
年末の資産(試算)約120万円
2-1通帳1冊のオーナーに、お金が残らない理由
店・生活・未来。三平は銀行で口座を2つ増やした。通帳が3冊になっただけで、どれが店のお金で、どれが自分のお金かが、初めて見えるようになった。
学ぶことお金の役割ごとに口座を分ける。「使う」「育てる」「守る」「備える」を混ぜない。
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2-2「余ったら貯金」で、僕は8年ゼロでした
月末に余ったら貯金する。三平はずっとそうしてきて、1円も貯まらなかった。楊さんは言う。「余ったら、じゃない。先に未来の口座へ入れる。残りで暮らす」。月5万円から始めた。
学ぶこと先取りは「我慢」ではなく「順番」。人間の判断を減らすほど、続く。
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2-3自分の給料を上げたら、お金が減った話
楊さんに勧められ、三平は税理士と相談して店を法人にする。役員報酬を欲張らず、会社にお金を残す考え方。「自分の取り分を増やす」より「会社を強くする」ほうが、結果として残る。
学ぶこと報酬を取りすぎず、会社に残す。法人と個人の財布を分ける。細かい手続きは税理士へ。
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2-4節税の裏ワザより先に、やることがあった
節税の裏ワザを探していた三平に、楊さんは「まず整理」と言う。領収書の山を分け、使っていない保険とサブスクをやめる。節税の前に、無駄が見えた。
学ぶこと節税は小手先の対策ではなく、お金の流れを整理すること。整理すると、払うべき税金と、要らない支出が分かる。
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2-5トラブルは「決めていない」から起きる
マリさんの裁判から1年。三平は契約書とルールを作り直し、月1回スタッフと話す場を作った。ナオミさんが「子どもの行事で休みたい」と言える店になった。
学ぶことトラブルは「決めていない」から起きる。契約・ルール・話す場の3つを先に作る。
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2-6売上は、いちばん高い買い物です
客単価・来店回数・紹介。売上を上げる3つの入口を三平は学ぶ。でも楊さんは付け加えた。「売上は高い買い物だよ。お金も時間も労力もかかる」。この一言が、3年目につながる。
学ぶこと売上の3つの入口を知る。同時に、売上を上げることのコストを知る。
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2-7腰を痛めた月、収入ゼロ。備え、ありますか?
三平は腰にコルセットを巻いている。倒れた月は収入ゼロ。楊さんは「投資より先に、現金を置く」と言った。生活費6か月分。三平の最初の目標は、増やすことではなく、守ることだった。
学ぶこと体が資本の仕事ほど、現金の備えが先。1か月先に使うお金は投資しない。
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2-8店の数字をスタッフに見せたら、店が変わった
月に1回、店の数字をスタッフと見る。最初は三平だけが話した。3か月目、和子さんが「薬剤の発注、まとめたら安くなります」と言った。数字を見せると、店が変わり始めた。
学ぶこと数字を隠さない。見せると、みんなが考える。家族でも店でも「発表会」は同じ。
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2-9借りて投資。その話、崖です
志波ファンドの傷が癒えない三平に、今度は「借りて投資すれば早い」という話が来る。楊さんは首を振った。「下がったら追加のお金か強制売却。ギリギリまで借りない」。
学ぶこと借りて投資は、下がった時に逃げ場がない。自分の銀行にも、崖にもなる。
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2-10たった120万円。でも初めて、通帳が怖くなかった
2年目の終わり、未来の口座には120万円。たった120万円。でも三平は初めて、通帳を見て不安ではなく、少し誇らしかった。数字より、見え方が変わった年だった。
学ぶこと最初の1年は金額より「仕組み」。仕組みができれば、金額はあとから付いてくる。
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